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世界遺産の地、ニュー・ラナーク

スコットランドの南西部に位置するグラスゴーの人口はロンドン、バーミンガム、リーズに次いで英国で第4位。 ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝が学んだ場所でもあります。 そこから車で約1時間ほど南東に車を走らせたところにある村が、ニュー・ラナーク。この地には1786年に紡績工場が建設されました。 その後に起こった産業革命に対する影響、歴史的な外観の保護などにより、2001年には世界遺産に認定されています。 マカラスターのニットに使われるウール糸は、この世界遺産の地にあるニュー・ラナークミルズで紡績されたものとなります。
昔ながらの糸づくりの工程を大切にしており、現在でも近くを流れる川の水力を利用した糸作りを行っています。

ハンドフレーム製法

マカラスターのほとんどの製品は、伝統的なハンド・フレーム(手横編み機)製法によって生み出されています。時間と手間がかかるため、現代の日本ではほとんど行われていないこの希少な製法は、1枚1枚、熟練した職人の手で編み機を動かし、編み地のパーツごとに編み目の詰まり方やテンションを調節できるため、自動編み機では表現できない、風合豊かで着心地の良い製品を作り出すことができます。職人によって仕上がりやサイズ感も異なりますが、ハンドメイドならではの温もりが感じられます。
また、手動の編み機は電力を必要としないので地球環境に対しても配慮した製法です。

ハンドリンキング(編地の接合)

編みあげた各パーツ同士をつなぎ合わせることで、一枚のセーターが完成します。横編ニット特有の縫製で、編地のループを一列に並んだポイント針に手作業によって丁寧に刺し、二つのパーツをチェーンステッチでつなぎ合わせていきます。この工程によって、パーツの継ぎ目は通常の縫い合わせよりも平坦になっており、伸縮性が高く仕上げられることから、縫い目のゴロツキによる不快感が軽減されます。素材のテンションと力の加わり方を考慮して熟練の職人の手によってつなぎ合わされていきます。