「着てみたい」と直感的に感じたニット|「Daja」板倉直子さん

つくるこだわりがあれば、選ぶこだわりがある。本企画では、マカラスターの製品を取り扱うお店のキーパーソンを取材。ブランドのイメージや、プロダクトの魅力、スタイリングのポイントなどを語っていただきます。 第一回目は、自然の豊かな島根県にあるセレクトショップ「Daja(ダジャ)」。ディレクターを務める板倉直子さんは、洋服が生まれる生産背景を大切に考えています。「Daja」ではファッションを楽しむことと共にバックグラウンドについても丁寧に伝えているからこそ、全国各地のお客様から支持されています。板倉さんに、マカラスターを取り扱う理由を尋ねてみました。

 

“進化するスタンダード”をテーマにした、自分らしさに出会えるお店

島根県・松江市の街中にある、30年以上の歴史を持つセレクトショップ「Daja」。温もりを感じさせる木の什器には、板倉さんの審美眼にかなったトラディショナルで上質なモノがずらり。「一見シンプルに見えるアイテムは実はとても奥深く、組み合わせ次第でその人らしさを引き立たせられる」という哲学のもと、お客様の気持ちに寄り添うスタンダードを提案。

 

歴史的背景に裏付けされた、丁寧に作られるニット

バイイングの際、まず考えるのは「自分が着たいかどうか」「お金を払う価値があるかどうか」ということです。なぜかといえば、自分が「買って良かった!」と思えるものを大切な友人に勧めるように、お客様に提案したいと考えているからです。良い服は、何度着ても、袖を通した瞬間に自然と気分が上がり、表情がやわらかくなります。洋服を通じて日々の小さなよろこびをお届けできるのは、服屋としてとても幸せなことだと思うんです。

マカラスターのニットは、まさにそんな体験を楽しめる服。わたしがお店で取り扱うようになったきっかけも、展示会で手に取った時に、「着てみたい」と直感的に感じたことでした。そして試着をしてみたら着心地の良さに感動し、長年つき合っていけると確信しました。

イギリスの伝統的なハンドフレーム製法によって生まれる手編みと機械編みの中間のような温もり、暖かさ、着た時の軽やかさ、歴史を活かしつつ今の時代に合ったデザインを追求する姿勢など、本当にバランスの良いブランドだと思います。実際にお店でも好評で、いつも発売すると、すぐに売り切れになってしまいます。わたしやスタッフが感じているマカラスターの魅力を、お客様にも感じていただけているというのは嬉しいです。

 

英国調アイテムで合わせた、“ランド・スタイル”

「MOON社のツイード生地を使用したジャケットとベージュチェックのキルトスカートを合わせた、英国を感じさせるスタイル。スコットランド・イングランド・アイルランドと名前にランドが付く国のアイテムは、しっくりと相性良く組み合わせることができます」

 

着用アイテム|BRICKROW

定番モデルとして愛されているハイネックニット。ドロップショルダーで、ざっくりとした雰囲気が大人のリラックス感を演出。着丈はお尻まで隠れる長めの丈で、あたたかい着心地が魅力です。

 

白を基調とした、冬のマリンスタイル

「冬になると聴きたくなる曲、イギリス人アーティスト、ベン・ワットの『North Marine Drive』から着想。昨年から愛用している白のタートルネックニットは、マリンスタイルによく合います。フランネルパンツを合わせたオフホワイトのニュアンスのある冬のワントーンコーデ」

 

着用アイテム|MACMERRY

太畝のリブ編みが特長的なタートルネックニット。首回りのボリューム感やドロップショルダーがラフな印象を演出。すっきりとした着丈で、ワイドパンツやロングスカートとの相性も抜群です。

 

アイテム選びで洗練する、定番カラーのスタイリング

「黒のニットにグレーのパンツを合わせた、定番カラーのスタイル。安心感のある色の組み合わせだからこそ、デザイン性の高いニットワンピースを。Iラインのシルエットとサイドの深いスリットがあたたかさを保ちながら冬のスタイルをすっきりと見せてくれます」

 

着用アイテム|LIBBERTON

2021年の秋冬から登場した新モデル。オーバーサイズシルエット、裾に向かってIラインを描く美しいパターン、適度に厚みを持たせた生地などにより、身体のラインを気にせず、快適に着用できるのが特長です。

 

Daja ディレクター
板倉 直子さん

古着店のスタッフ、会社員などを経て、島根県松江市にあるセレクトショップ「Daja」に入社。仕入れから販売までのすべてを手がけ、38歳の時にお店を買い取り独立。現在は経営者兼ディレクターとして、バイイングから接客、メディアへの出演、イベント出店など、多忙な日々を送る。通勤着と日々の暮らしを綴るインスタグラム 『イタクラ日記』も好評。著書に、『大人のためのかしこい衣服計画』『頑張らないおしゃれ』(ともに主婦と生活社刊)がある。

Daja(ダジャ)
島根県松江市学園南 2-12-5 HOYOパークサイドビル1F
0852-24-0112
月-金:13:00〜17:00(最終入店時間)
祝:11:00〜17:00(最終入店時間)
土・日休(月に1度、週末営業有)
http://www.allo-daja.com

photo Masanobu Ito text K-suke Matsuda(RECKLESS)